実家をどうしよう。。。。2015.11.7
去年のお正月での出来事。
「当然、おまえがこの家に住むんだろ」
「えっ?興味ないよ。普通は長男が住むんでしょ」
「いやいや、今はそういう時代じゃないよ」
「じゃあ、どうするんだよこの実家」
神奈川県某所にある実家に帰省していた長男は次男との会話でちょっとした口論になった。
父親がすでに88歳を超えていることもあり、相続のことで意見交換していたところ、実家を誰が引き取るかで押し問答になり、結論はうやむやのまま終わってしまった。
子ども達はすでに、職場に近い都内に住居を構えており、通勤時間が3倍もかかる郊外の実家を相続して移り住むといった選択はなかなか取りずらいのが現状です。
それでももし、実家を引き取れば維持管理や固定資産税の支払い義務が生じる。
では、売ればいいじゃないかと思われる方も多いと思うが、低い値段でも売れれば御の字。
東京都内の立地の良い場所ならいいが、郊外にもなると途端に買い手がいなくなってしまう。
更地にするにも解体費用がかかるし、更地を放置しておけば固定資産税が6倍に跳ね上がり、
毎年課税されてしまう。地価上昇だって郊外では見込むことはできない。。。。
不動産業界では、相続税法の改正により、課税対象となる家庭が増えることによる不動産売買の
件数が増えると予測していたが、売買案件が増えている様子はない。
相続した不動産が売れずに困っている家庭が多いようだ。
これまで、不動産は価値の高い資産の1つとしてされてきたが、遺族の間で押付け合いの対象に
なっている悲しい現実があります。
これから相続対策をお考えの方は、今まで故人が築き上げてきた不動産という資産を
生かすために、早い段階で「価値」を把握し、対策を打つことで、その資産は磨かれ、
立派に次の世代に引き継ぐことができると思っております。
『価値の把握』これが一番大事な気がします。